今日は普段とテーマを少し変えて、仕事の話を。
ときどきふと、システム開発の値段って不思議だなぁと思います。
私は企業向けの業務アプリケーション開発の仕事をしていますが、お値段は
人月・・・つまり、「どれぐらい人の手間がかかるか」で決まるんですよね。
その「人の手間」というやつもやっかいで。
Aさんがやると1ヶ月かかってもできないけど、Bさんがやると1週間でできる
なんてことが割とよくあります。
そうなってくると、X社は高品質・短納期・しかも安い、Y社は粗悪な品質で納期にも遅れ、結果的に高額なんてことも・・・
できるだけ組織としてX社のようになることを目指すけれども、そうすると、短期間で手間なくできる分、価格が下がったりする。
それって、なんだかなぁ、って思う。
生産性を上げれば上げるほど、短いサイクルでたくさんの開発をしないと同じ売上を上げられなくなってしまうんだもの。
なんか、蟻地獄のように感じてしまうときがあります。
初期の開発費は無料で、
・そのシステムのおかげで売上が上がったら、そのうち何パーセントかを報酬としていただく
あるいは
・システム開発の前後でコスト削減効果があったら、一定期間削減額の半額を報酬としていただく
みたいなことができたらいいのに…と夢想することがあります。
そっちの方が開発側も本当にユーザーのこと考えて色々アイデア出せるんじゃないかなぁ。
調べてみると、実際やってるところはあるんですね。
人月ビジネスを捨て、成功報酬型モデルへの転換を - ITmedia エンタープライズ(2012年)
https://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1204/10/news010.html
ANA、新基幹システムでNTTデータと成果報酬型契約を締結 - 日経情報ストラテジー(2013年)
https://xtech.nikkei.com/it/article/NEWS/20130704/489353/
でも、数が少ない上にかなり前の記事しか見当たらないところを見ると、なかなかうまくいかないんだろうなぁ。
成果が出るとは限らないし、また、成果の測り方も難しいですもんね。
でも、ということは逆に、今はユーザー側が払い損になっているケースもあるわけで。
なんか、もっとお互いにHappyになれる報酬形態はないものかとモヤモヤするのでした。