昨日の記事で書いたとおり、今月は買いたかった本、気になった本をどんどん買って読んでます。
読書好きの夢 1ヶ月本を買いまくったらいくらになる? 思いつき編 - 毎日は”ぽこあぽこ”
この中で、ずーっとずーっと気になってた本をようやく読みました。
ダニエル・ピンク著 『When 完璧なタイミングを科学する』です。
どんな本?
著者のダニエル・ピンクさんは、アメリカの作家・文筆家。
「何をやるか」「どうやるか」ではなく、「いつやるか」に焦点を当てて、経済学、麻酔学、人類学、内分泌学、時間生物学、社会心理学などの分野の文献に多数調査した結果を紹介。
より良い仕事、生活、人生を送るにあたって役に立つ知見を整理して分かりやすく伝えてくれる本です。
翻訳書ってちょっと苦手意識があるのですが、ダニエルさんが読者に時折語りかけるように書いてくれているので、かなり読みやすかったし、ダニエルさんに親近感が湧きました。
本書の中にはちょっとした仕掛けがあって、この仕組みを面白いなと思いました。(それが何かは読んでのお楽しみ)
この本、周りに読んだ人も多く、TIPS的なところは断片的に知っていたのですが、やはり自分で一気に読むとまた違った発見がありました。
「へぇ~」と思った箇所
「若い人は朝が苦手」は科学的に正しい
「老人は早寝早起き」「若者は夜更かしだし寝坊する人が多い」というイメージはありますが、一生を通じて朝型・夜型のタイプは年齢と共に変わっていくものなのだそう。
学校の始業時間を1時間遅くしただけで、学校全体の成績が上昇したというから、タイミングに対して無知ではいけないなと思ったし、子どもたちが遅寝遅起きだからといってむやみに責めても詮ないことだと腹落ちしました。
論理的判断は午前中に、ひらめきが必要なことは午後に
多くの人の生活リズムからいくと、論理的判断は午前中に行う方が成績が良く、ひらめきが必要な仕事は午後の方がよくできるらしい。
何でもかんでも午前中に行うのが良いと思っていたけれど、作業の内容によっては午後の方が効率的だということが分かってビックリ。
即採用!な技
時間的ランドマーク
新年、誕生日、新学期・・・何かがスタートするタイミングは、やる気が起きやすい(皆さん経験ありますよね?)。
これを「時間的ランドマーク」と言うそう。
重病の祖父に宛てた手紙を書き、その手紙が処女作のきっかけとなったチリ人の小説家は、毎年その日を新しい作品を書き始める日にしているとのこと。
私も毎年Kindle本書きたいと思っているので、この技もらおうっと。
また、誰かに何かを依頼するメールは月曜日にしたいなぁと思いました。
中間地点からのブースト
中だるみも誰もが経験すること。
だけど、中間地点でちょっと負けていて、「おっとまずいぞ!」と思えると、すごい力が発揮できるそう。
試合のハーフタイム時点で優勢な方が大抵は最終的にも勝利を収めるものですが、「1点だけ負けてる」という状況に限り、劣勢な側の方が勝利確率が上がる。
仕事のプロジェクトでも一緒。中間地点で「おっと、まずいぞ」とメンバーやステークホルダーに意識させることができれば、大きな力を引き出すことができる。
総合的に大満足!
「いつやる?」は何となく意識してたし、部分的に実践しているものもあったけど、何となくやってて根拠がなかったことや、まだまだ実践していないことも発見できて総合的に大満足な本でした。
知的好奇心を満たす目的でも、実用書としても役に立つ一冊です。
是非読んでみてください!